部屋とタン吐き音と私 | 自主見学

部屋とタン吐き音と私

引越してよかった。

なんだか朝から活き活きしちまいますね。


新しい環境におかれた身体。隅々の細胞たちが活き活きするから自然と生活全体が朝からピカリと明るい。留学も終わり無事に内定も出て、心機一転新しい生活をはじめるのに相応しい時期に相応しい部屋。


イイ部屋の条件ってのは、やっぱり風通りが良くて光が適度に入るってことだと思うね。


光と風。これは絶対外せない要素。帰国後世話になってた彼女の部屋はワンルーム。光も入るし駅からも近い。ただ風が足りなかった。どんなに窓を開けても風の通りが悪かった。


風が通らないと気持ちが澱むんだよね。エアコンで空気が冷えれば快適ってもんじゃない。空気が動かない中で生活するのって閉鎖感があって牢獄をイメージしちゃうのね。これは個人個人で違うだろうけど、僕はそう感じた。風通りの悪いワンルームの部屋で、一日中ボーッと本読んだりしてると本当に牢獄にいるような錯覚に陥って、夕方4時頃には脱獄したくなるわけね。スプーンで地下トンネル掘ってここから出よう!って気持ちになる。ま、普通に玄関から出てコンビニ行ったりしたわけです。


そんなことを書いてる今も、新しいこの部屋には優しい深夜の風が入ってきてる。


扇風機なんかで風に似たものはつくれるけど、この優しくて季節の匂いを微妙に含んだ本物の風はつくれないねー。我ながら良い部屋に決めたと思う。


ひとつ難点があるとすれば、隣家のおじさんが 「か~~~~っ・・・ぺぃっ!」 ってタンを吐く回数。夜になると始まるんだけど、8時から10時の2時間の間に20回くらいかな。結構要らぬバックグラウンド効果音です。


要注意。