卒業式の前後ストーリー① | 自主見学

卒業式の前後ストーリー①

何事もなく無事に卒業式が終わり、最後の瞬間を楽しんでます。卒業式(注:"commencement"と言いやす)は思ったよりあっさりと終了。


一人ひとり名前が呼ばれて、壇上に上がり、校長先生から学位を受け取るわけですが、僕の名前が呼ばれたとき、会場に来てる友達が色んな方向から叫んでくれて、かなり嬉しかったです。興奮であんまり聞こえなかったけど。音楽隊の人も特別に音を出してくれたり、なんか、本当に3年間の生活のすべてが詰まった一瞬でした。ああ。こんなに友達がいるんだー。と感動。泣こうと思えば泣けますね、こりゃ。


 卒業式の前夜、つまり金曜日の夜が激しく楽しい夜だったから、式典中は具合が悪い。一般に"二日酔い"と呼ばれる症状でございます。


アルコールを大量に摂取した翌日、酷い頭痛や吐き気をもよおし、「もう二度と飲まない、、、おら、もう二度と飲まないから」とブツブツ呟きながら神様に頭痛を取り去るよう真剣にお願いしちゃったりする、恐ろしい症状です。回復に必要なのはただ一つ。


水。


1ガロン (3.78リットル) の水が入ったボトルを持って式典会場 (フットボール・フィールド) 入りした卒業生は、僕だけ。卒業式用のガウンと帽子に身を包んだ、二日酔い卒業生。いいじゃないすか。首から掛けられた鋭く光るメダルを褒められたりしつつ、会場には不釣合いの鈍く光る1ガロンボトルの理由を聞かれる。


 「、、二日酔いですねん」

と。静かに答える。大声出すと頭痛がしますゆえ。


昨晩、あんなに飲むはずじゃなかったんだ。けれども、いいじゃないですか。ねー。友達と最後の日々を楽しく過ごすのは、大いに結構。やった!自己弁護に成功だ!


昨晩は友達の家で飲んでいまして、"ツー(2)・フィンガー・ファイト"という、人差し指と中指だけでするボクシングなどに興じまして(注:このファイトはこの町だけのものかもしんないです)、適度に騒いだ後に、ベネズエラ出身のジョン(関連エントリー:ぱーてぃードラム )の家族が卒業式に備えて来てるはずだと思い出し、挨拶だけしようと、ぶわうぃ~んとドライブ。風が気持ち良い。3分のドライブ。ね。本当に小さい町なんです。


ジョンの家に、確かに家族はいました。だけどみんな疲れてる。別の州から十数時間かけてこの町に来たわけだから、疲れてるのは当たり前。僕が家に入ってもしばらくは「なんだなんだ、このアジア人は。一体何者だ」という視線。痛い。そんな目に見ないでおくれ。決して危害は加えないから。優しい目で見ておくれ。


ジョンのお母さん(50歳くらい)、兄貴(30歳くらい)、兄貴の嫁(30歳くらい)、そして兄貴夫婦の娘(2歳)の4人。お母さんと兄貴の嫁はベッドで横になってるし!全くウェルカムの雰囲気が感じられない!


卒業式の前後ストーリー② へ続く。