ぼーだーらいん | 自主見学

ぼーだーらいん

NYに住むabroad2005教授 が、数日前のエントリー(ここ )で


「国」という概念は、意外にふわふわとしたものなのかなあ と思ったりします。


と言った後で、強すぎない調子で「何系で何国籍だろうが、その人はその人なわけで、もうそれだけで十分な気がする」と続けます。


賛成。


米国大学に3年所属して一番身に付いたもの、学んだものは何か。それは専攻した経営学のことではなく、アメリカの文化でもなく、カフェテリアの食事の不味さでもなく、「国とか関係なくて、みんな同じ人間なんだね」という感覚です。


アメリカ出身のドイツ系の23歳の男性、ケニア生まれの22歳の黒人女性、メキシコ移民2世の男性、香港から留学中の19歳の女性、パキスタン出身の17歳の男性、カメルーン出身の陽気な女性、アメリカ生まれの陰気な黒人男性、ネパール出身で海外暮らしが長い女性、この町からほとんど外に出たことがない21歳の白人男性、ブルガリア出身でお姫様みたいに振舞う21歳の女性、韓国出身で毎日ジムに通うタフな30代の男性、ブラジル出身のサンバな女性。


肌の色、文化の差異はあれども、祖先が繋がった同じ人間。同じ話題で一緒に爆笑して、同じ料理に感動する。失敗した料理には一緒に顔を歪めて、一緒に教授の悪口を言う。酒を飲み、語り、ふざけ合い、踊り、一緒に二日酔いになる。こんなに理解し合えるホモサピエンスの間にどうして争いが絶えないのだろ。僕が知ってる以上に世界は複雑かもしれないけれど、一緒に笑える仲間なんだとDNAレベルで感じることができれば、世界はもっともっと単純になるかもしれないなぁ、なんて思ったりしてます。


文化の違いも、肌の色の違いも、すべてを大きい風船に詰めて空に飛ばす。


「ああ。出身地は数万キロ離れてるけど、同じ人間なんだね」


そんな、血に溶け込むような心地よい了解。個々の存在を認めた上で、奥の奥ではみんながひとつだと納得する。僕らは同じ。そんな経験ができた3年間。それだけで留学は成功。そんな気がする。そして、またエントリーが「しんみりムード」になりそうだと感じたので、ここはひとつテンションを上げるために叫びたい。


2ヶ月以上前に買ったリンゴが腐らない!テカテカしてるんです!すごく不気味!


リンゴの内側から防腐剤の視線を感じます。


もしかして偽物?中身が綿、とか?
触るのも怖い。まして食べるだなんて。


日本に持って帰ろかな。1年くらい放っておきたい。フルーツ持ち込みは合法、ですか?